油断を許さない裁量取引へ
(1)成行注文
お客様が注文価格を指定せずに、通貨ペア、取引数量、売買の別のみを指定する注文方法です。注文が当社サーバーに到達し、カバー取引が成立し、お客様の注文を約定処理する時点の価格に基づき約定します。成行注文は、当社サーバーで受け付けた時間順に処理されます。ただし、お客様の端末と当社サーバーとの間の通信に要する時間及び当社サーバーでのお客様の注文受付後の約定処理に要する時間の経過により、お客様の発注時の画面表示価格と実際の約定価格との間に価格差(スリッページ)が発生する場合があります。当該価格差は、お客様にとって有利となる場合もあれば、不利となる場合もあります。相場急変時等にはスリッページがお客様の想定以上に拡大し、大きく乖離した価格で約定する場合もあります。
また、成行注文の発注時に、お客様が許容できるスリッページ幅を任意で設定することが可能です。その場合には、約定処理する時点の価格が、お客様の発注時の画面表示価格と一致し、又はお客様の発注時の画面表示価格にお客様が注文時にあらかじめ設定した許容スリッページを加算した価格以下(買い注文の場合)若しくは当該画面表示価格から当該許容スリッページを減算した価格以上(売り注文の場合)であれば、当該約定処理する時点の価格で約定しますが、スリッページ許容幅を超えている場合には、注文受付が拒否されます。なお、当該許容スリッページを加算又は減算した価格にて約定可能な数量が、当該注文数量に満たない場合は、当該約定可能な数量まで約定し、残りの注文数量は拒否されます。
(2)指値注文
買い指値注文はお客様の指定した価格以下で買い、売り指値注文はお客様の指定した価格以上で売る注文方法です。市場の状況や流動性が低い場合には、お客様の注文が部分的に執行される場合があり、未執行の残りの数量分は指値注文として残ります。月曜日の取引時間開始時においては、お客様が指定した価格よりもお客様に有利な価格が始値として配信された場合、当該始値に基づいて指値注文が執行されます。
※買い指値注文に現在価格を上回る注文価格を設定された場合、買い指値注文は即時執行されます。また売り指値注文に現在価格を下回る注文価格を設定された場合、売り指値注文は即時執行されます。
(3)逆指値注文
お客様があらかじめ執行の条件となるトリガー価格を指定して行う注文で、あらかじめ指定したトリガー価格以上となった場合に買う、又はあらかじめ指定したトリガー価格以下となった場合に売る注文方法です。買い逆指値注文及び売り逆指値注文があります。お客様が指定したトリガー価格に達した時点で成行注文として発注されるため、お客様が指定したトリガー価格と実際の約定価格との間に価格差(スリッページ)が発生する場合があります。当該価格差は、お客様にとって有利となる場合もあれば、不利となる場合もあります。特に、外国為替市場における相場状況の急変や取引時間外における相場変動等(土曜日の終値と月曜日の始値が乖離している場合等)によっては、お客様の指定した価格から大きく乖離して約定する場合があり、必ずしも損失が想定した範囲で留まるとは限りません。
※買い逆指値注文において、現在価格より下回るトリガー価格を指定した場合、成行注文として注文が即時執行されます。売り逆指値注文において、現在価格より上回るトリガー価格を指定した場合、成行注文として注文が即時執行されます。
また、逆指値注文の発注時に、お客様が許容できるスリッページ幅を任意で設定することが可能です。許容スリッページを設定した逆指値注文は、当社の提示価格がお客様が指定したトリガー価格に到達した際に、指定したトリガー価格に許容スリッページを加算(買い逆指値注文の場合)又は減算(売り逆指値注文の場合)した価格で指値注文を発注します。約定処理する時点の価格が、指定したトリガー価格に許容スリッページを加算した価格以下(買い逆指値注文の場合)又は指定したトリガー価格から許容スリッページを減算した価格以上(売り逆指値注文の場合)であれば注文が執行され、許容スリッページの範囲を超えて価格が上昇(買い逆指値注文の場合)又は下落(売り逆指値注文の場合)した場合は、指定したトリガー価格に許容スリッページを加算又は減少した価格の指値注文が残ります。
※許容スリッページを設定した買い逆指値注文において、現在価格より下回るトリガー価格を指定した場合、指定したトリガー価格に許容スリッページを加算した価格の指値注文が残ります。許容スリッページを設定した売り逆指値注文において、現在価格より上回るトリガー価格を指定した場合、指定したトリガー価格に許容スリッページを減算した価格の指値注文が残ります。
(4)MIT注文(Market If Touched)
MIT注文は、お客様があらかじめ執行の条件となるトリガー価格を指定して行う注文で、当社の提示価格がお客様が指定したトリガー価格に到達した際に、指定したトリガー価格に許容スリッページを加算又は減算した価格で指値注文を発注します。買いのMIT注文は、お客様の指定した価格に許容スリッページを加算した価格以下で買い、売りのMIT注文はお客様の指定した価格に許容スリッページを減算した価格以上で売る注文方法です。
※買いのMIT注文において、現在価格より上回るトリガー価格を指定した場合、成行注文として注文が即時執行されます。売りのMIT注文において、現在価格より下回るトリガー価格を指定した場合、成行注文として注文が即時執行されます。
(5)IF-Done(イフダン)注文
新規の指値注文又は逆指値注文の発注と同時に、その新規注文が約定された場合に有効となる指値注文(利食注文)又は逆指値注文(損切注文)を発注する注文方法です。
※指値注文及び逆指値注文につきましては、(2)指値注文、(3)逆指値注文の記載欄をご参照下さい。
(6)OCO(One Cancel Other)注文
指値注文(利食注文)と逆指値注文(損切注文)の2つの注文を同時に発注し、一方が約定すると、もう一方の注文は自動的に取り消される注文方法です。
※指値注文及び逆指値注文につきましては、(2)指値注文、(3)逆指値注文の記載欄をご参照下さい。
(7)IF-Done + OCO注文
IF-Done注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。新規の指値注文又は逆指値注文の発注と同時に、決済注文として利食注文及び損切注文の2つの注文を同時に発注することが可能です。
※指値注文及び逆指値注文につきましては、(2)指値注文、(3)逆指値注文の記載欄をご参照下さい。
(8)トレール注文
相場変動に連動して損切注文(逆指値注文)のレート水準をお客様があらかじめ設定した条件に基づき自動的に調整する注文方法です。
※逆指値注文につきましては、(3)逆指値注文の記載欄をご参照下さい。
(9)ワンクリック注文
条件設定や注文内容確認画面の表示を省略することで、より迅速に注文発注ができるオプション機能です。
(10)BID注文、OFFER注文
BID注文は、お客様が買値と取引数量を指定し発注する買い指値注文です。またOFFER注文は、お客様が売値と取引数量を指定し発注する売り指値注文です。BID注文及びOFFER注文は、指定した価格、あるいはそれよりも良い価格で取引する際に利用されます。
BID注文及びOFFER注文は、通常の指値注文とは異なり、お客様の注文と同内容の注文が、当社のカバー取引先であるDukascopy Bank SAによって、同社が管理・運営する電子取引ネットワークに発注されることにより、お客様の注文が当該電子取引ネットワーク上の板情報に間接的に反映されます。BID注文又はOFFER注文は、お客様の注文が直接当該電子取引ネットワーク上に発注されるものではなく、あくまでもお客様の注文は当社を相手方とするものです。なお、100,000通貨単位未満の取引数量の場合は、当該電子取引ネットワーク上の板情報には表示されません。また、BID注文及びOffer注文は、発注した時点で使用証拠金が発生いたしますのでご留意下さい。
※詳しくは、BID/OFFER注文のページをご覧ください。
(11)ポジションの統合
統合は、同一通貨ペアの複数の保有ポジションを、お客様の取引口座内において合成又は相殺処理する機能です。そのため、取引手数料は発生せず、ディスカウント方式の取引手数料計算時の取引数量には含まれません。
(12)両建て
同じ通貨ペアで、売りと買い両方のポジションを同時に持つことができます。同取引数量のポジションに対しては追加証拠金が掛かりませんが、買いポジションと売りポジションのうち大きい取引数量に相当する証拠金が必要となります。
(注意点)
※両建ての場合、ポジションをロールオーバー処理するたびに売りと買いそれぞれのポジションに対して発生するスワップポイントを受け払いして頂く必要があります。
※売り及び買い注文のそれぞれでスプレッドコストが発生します。
※当社は変動スプレッドを採用しているため、当該通貨ペアのスプレッドの変動に伴い損益が常に変化することから、両建て取引に損益を固定する機能はありません。
※以上のとおり、両建て取引は、経済合理性に欠く取引でありますので、当社では推奨しておりません。